2026/10/20 13:22
「ベトナムってコーヒーが有名なの?」
そんなふうに聞かれることがあります。
実は、ベトナムはブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産国。世界最大のロブスタ種生産国としても知られています。※1
でも、ベトナムのコーヒーの魅力は、生産量だけではありません。
街には昔ながらのローカルカフェから、おしゃれで洗練されたカフェまで、さまざまなお店が並び、ユニークなアレンジコーヒーも豊富です。
現地を訪れるたびに感じるのは、コーヒーが人々の暮らしに自然に溶け込んでいること。そして、その楽しみ方がとても自由なことです。
今回は、そんなベトナムのコーヒー文化について、現地で感じた魅力をご紹介します。
フランスから伝わり、独自に発展したコーヒー文化
ベトナムにコーヒーが伝わったのは19世紀。フランス人宣教師によって持ち込まれたとされています。※2
もともとお茶を飲む文化が根付いていたベトナムですが、コーヒーは次第に人々の暮らしに広がっていきました。
1986年に始まったドイモイ政策による経済改革以降、ベトナムでは民間企業によるコーヒー事業が広がり、栽培面積も大きく拡大しました。2000年頃にはコーヒー産業が急成長期を迎え、世界有数のコーヒー輸出国へと発展しました。※3
興味深いのは、海外から伝わったコーヒーが、ベトナムならではの飲み物へと発展したことです。
練乳を加えた濃厚なコーヒーや、卵、ヨーグルトなどを組み合わせたアレンジコーヒー。
伝統を大切にしながら、新しい楽しみ方を取り入れる自由な発想が、ベトナムのコーヒー文化には息づいています。
街のあちこちに広がるカフェ文化
ベトナムを訪れて印象的なのは、街のいたるところにカフェがあることです。
路地に小さな椅子とテーブルを並べた昔ながらのローカルカフェもあれば、インテリアや空間づくりにこだわった洗練されたカフェもあります。
特に近年は、おしゃれなカフェも多く、訪れるたびに新しい発見があります。
朝からコーヒーを飲みながら会話を楽しむ人たち。仕事の合間にカフェでひと息つく人たち。
ベトナムでは、コーヒーを飲むことが日常の自然な習慣になっているように感じます。
観光地の有名店だけでなく、街角の何気ないカフェにも、その土地ならではの魅力があります。
驚くほど自由なアレンジコーヒー

ベトナムのカフェ巡りで楽しいのが、個性的なアレンジコーヒーとの出会いです。
定番の練乳入りコーヒーはもちろん、卵黄を使ったエッグコーヒー、塩入りクリームを合わせた塩コーヒー、ヨーグルトコーヒーなど、さまざまなスタイルがあります。
なかでもユニークなのが、アボカドコーヒー。
クリーミーなアボカドスムージーと、ほろ苦いコーヒーを組み合わせた一杯です。
一見意外な組み合わせですが、アボカドのまろやかな甘さとコーヒーの苦みがよく合います。
こうした自由な発想も、ベトナムのコーヒー文化の面白さです。
コーヒーはブラックで飲むもの、ミルクを入れて飲むもの、といった決まった形にとらわれず、さまざまな楽しみ方が生まれています。
ベトナムコーヒーを支えるロブスタ種の魅力
ベトナムで生産されるコーヒー豆の中心は、ロブスタ種です。
アラビカ種と比べると、しっかりとした苦みと豊かなコク、独特の香ばしさが特徴です。
ロブスタ種には、かつて大量生産向けの安価なコーヒーというイメージもありました。
しかし、近年は栽培や精製技術の向上によって、高品質なロブスタ種にも注目が集まっています。
ロブスタ種の魅力は、アラビカ種とは異なる力強い個性にあります。
練乳やミルクと合わせてもコーヒーの存在感が残り、さまざまなアレンジにもよく合います。
ベトナムで多彩なコーヒースタイルが発展してきた背景には、こうした豆の特徴もあるのかもしれません。
路地の小さな椅子で過ごすコーヒー時間
ベトナムのコーヒー文化で、もうひとつ印象に残るのが、街角のカフェで過ごす時間です。
路地に並んだ小さな椅子に座り、行き交うバイクや街の様子を眺めながらコーヒーを飲む。
金属製のフィンから、ゆっくりとコーヒーが落ちるのを待つ。
特別なことをしているわけではありませんが、そんな何気ない時間にも、ベトナムらしさを感じます。
おしゃれなカフェで新しいコーヒーを楽しむのも、昔ながらのローカルカフェでゆっくり過ごすのも、どちらもベトナムの魅力です。
コーヒーそのものだけでなく、コーヒーとともに過ごす時間を楽しむ。
そんな文化が、街のあちこちに根付いています。
DOUBLE COFFEEがベトナムのコーヒーを選ぶ理由
DOUBLE COFFEEがベトナムのコーヒーに惹かれたきっかけは、実際に飲んで、その味わいを好きになったことでした。
力強いコクと独特の香ばしさ。そして、しっかりとしたコーヒーの存在感。
その個性は、フレーバーコーヒーのベースとしても魅力的です。
DOUBLE COFFEEでは、ベトナムの提携先とともに、ロブスタ種とアラビカ種を独自のバランスでブレンドしたコーヒーをつくっています。
また、現地で出会った自由で豊かなコーヒー文化も、私たちのコーヒーづくりの原点です。
ヘーゼルナッツ、バニラ、ココナッツなど、香りが変わるだけで、いつものコーヒー時間も少し違ったものになります。
ベトナムで感じたコーヒーの楽しさを、日本の皆さまにもお届けしたい。
そんな思いから、DOUBLE COFFEEは香りを楽しむフレーバーコーヒーを展開しています。
ベトナムから届く一杯が、日常の小さな旅になれば幸いです。
※1 USDA Foreign Agricultural Service, Coffee – Top Producing Countries
※2 National Geographic, How to Explore Vietnam's Rich Coffee Culture
※3 Land (2020), Crop Boom as a Trigger of Smallholder Livelihood and Land Use Transformations: The Case of Coffee Production in the Northern Mountain Region of Vietnam

